施主検査間に合うのかぁ? [家づくり]
先日、現場でのミスを指摘した件で営業T氏より連絡をいただき現場で打合せをさせていただきたいとの連絡が入り、夕方現場で落ち合うことに。
現場に到着すると、外壁の吹き付けの1回目が終了していました。
おぉ...やっと外見も家らしくなってきた
(まだ、足場が外れないのでその様子はまた後ほど(^^ゞ)
にわかな喜びに浸っていると、そこに監督のM氏が現れました。
営業T氏は、まだ到着していませんでしたがさっそく打ち合わせを始めることに。
例のこの部分ですね↑
大成サイドの考えとしては、
■ 基礎の出っ張った部分を削ってしまうと、かぶりが少なくなってしまい
耐久性に問題が生じるため難しい。
■ また、構造計算(でた!)を行ってこの基礎形状を形成しているため
削ってしまうと厳密に言うと100%の耐震性能ではなくなってしまう。
■ 基礎を延長して、その上の壁も付けることはできる。そして、既存の外壁と
継ぎ目なく仕上げることもできる。しかし、時間が経過するうちにその継ぎ
足した部分との境目にクラックが入る可能性がある。
■ したがって、基礎を継ぎ足して(言わばダミー)その上に水切りをつける
のが妥当かと思われる。
つまり、こんな感じ↓
前回、「私ならこうする」という方法そのまんまである。
しかも、上に述べた案が採用できない理由まで持論そのまんまである。
やっぱり、この案で落ち着かせるしかないんでしょうねぇ。
もっとも時間的制約がなければ、他にも選択の幅は広がるのでしょうが。
「そのやり方しかないだろうなぁ、とは思ってました」
「申し訳ありません。」
「いいですよ。それでいきましょう」
「ありがとうございます。ちゃんと鉄筋も入れてしっかりと施工しますので」
仕方ない...
「それでなんですが、このやり方でhidenosuke様に妥協していただくお詫びに私のほうで何かできないかと考えているのですが、何かこうしたいとかつけてほしいとかありますか?」
えそうなの
思ってもみなかった展開になんだか得した気分(単純ですな...)
しかし、急に言われても思い浮かばず検討することに。
そして、話は次のお題に。
「それで、検査の日程なんですが...」
きたなぁー。間に合わないとか言うんでしょ。
「あのー、今やってもらっている大工さんがですね。腰をやっちゃったみたいで、今見ていただければわかるんですけど、仕事のペースがダウンしてしまうので4、5日猶予をいただけないかと...もちろん月末の引渡しには間に合うようにやりますので。」
え!こらまたびっくり
「代わりの者にやらせることもできるのですが、年末でなかなかバタバタしておりまして。それにここまでやってもらったので、最後までやってもらいたいというのがありまして。」
うんうん。その考えには納得。
ここにきて、作り手が急に変わってしまうのは私としても避けてほしい。
机上の理論から言えば、図面どおり作れば誰が作ったって違いが出るわけではないが、そう単純なものではない。ディテールにおいては必ず違いが現れるはずである。
それに「期日は守る」というのであれば、あとは信用して待つしかないでしょう。
それができなければ、先方も延滞金が発生するでしょうし。
建物の中に入ると、その大工さんが作業をしていた。
確かにへっぴり腰で、まるで間寛平ちゃんである。
特に背筋を伸ばす天井付近の作業が辛いらしい。
でも、話を聞いていると作業中にやったものではないという。寝る前に普通に横になったらピキピキと痛みが走り、こうなってしまったのだという。
正月休みで痛みが取れることを祈ります
そんなところに営業T氏が到着。
「遅くなって申し訳ありません。それで、話のほうは?」
「先にMさんとしましたよ」
「いつもいつも申し訳ありません」
ほんとだよ
こまめに現場をチェックしろって言うのはこういうことだよ
そこにMさんが
「さきほど、お話はさせていただいたんだけど何かこっちで提案できることないかなぁ?」
「そうですねぇ...考えてみます」
「追加工事分をさらに値引するとか」
あ!それいいかも
そんなこんなで中で雑談を交え、話をして今日はこの辺で。ということで玄関の外へ。
話の流れから、私が何の気なしに
「ここの玄関の土間、図面だと1段か2段下がっているんですよね。もう、ここは平らに打っちゃってありますけど。」
急に顔色の変わる2人...
「ちょっと、確認してきます」
と言い残し、M氏が中にある図面を見に行く。
ほどなくして
「確かにあります。」
とT氏に見せるM氏。
「別に、2段落とさなくても緩やかな階段の勾配がとれればいいんですよ」
一応フォローする私。
「あ。でも、ここは○○(基礎業者)と打ち合わせしたな。確か。」
ほんとかぁ?
じゃあ、なんで報告が上がってこない!
「この部分だったら鉄筋は下げてあるので、カットすることはできます」
だそうだ。
「hidenosuke様、この部分も含めて連絡いたします。すみません」
とT氏。
そして一応締めの挨拶。
「いろいろとお世話になりました。引き続き来年もよろしくお願いします」
ふぅ~...ほんとこっちが監督みたい...