三井vs大成 [相見積]
6月12日。
この日は、昼過ぎに大成のショールーム、夕方から三井の支店に出向き見積られているそれぞれの部資材について現物を確認させていただきました。
「実際にモノを確認した上で、最終決定をさせていただく」
という意向はもちろん両社には伝えてあります。
まずは、大成のショールーム。
ショールームのある新宿パークタワーは、比較的新しい高層ビルでありきれいな建物です。交通の便はイマイチですが。
実は、これまで大成のショールームに行ったことはありません(^_^;)
この土壇場にきて訪れるのは初めてです。
というのは、これまでに何社ものショールームを見させていただいておりましたので、大体どういうものなのかが分かっていたからです。
衛生設備については、妻が目ぼしいメーカーのショールームに実際に行きモノを見ておりましたので、心配はしておりませんでした。
さて、現地に到着すると営業のT氏の姿が見えません。ここに来る前に別件の打ち合わせがあるとは聞いていましたが、どうやら長引いていたようです。
約束の30分くらい後になり、ようやくT氏が到着。
時間にうるさい妻はすでにイライラしてました
汗をダラダラ流しながら平謝りするT氏。
時間の読みがちょっと甘かったですね(^_^;)。まぁ、私はそんなに気にしてませんが...
一通り説明を終えた感想は、
特に、目新しいものはありませんでした。
もう、既に見慣れてしまったのでしょうか。
自分の中で「想定範囲内」だったということでしょう(^^)
関係ありませんが、しっかり者の妻はこの日キッチンのシンクを標準から静音タイプのものにサービスしてもらっておりました(^^)
よし。大成についてはひとまずこれでやることはやった。
私:「今日中に連絡します。」
T氏:「よろしくお願いします!!」
気合入ってます!
大成のショールームを後にし、一直線で三井の支店へ。
支店に着くと、M氏があれこれ見本を引っ張り出して準備しておりました。
さっそく説明へ入ります。
進行は見積に掲載されている順番に沿って丁寧にしていただきました。
当初(前々回まで)の話では、「普通よりいいものをみて入れてあります」という説明でしたが、他社と何ら変わりはありません(^_^;)
まぁ厳密に言えば、”一長一短”といったとこでしょうか。
2時間ほどかけて説明は終わりました。
説明後の雑談の中で気になったのは、
- M氏が大成のことは上司に報告をしていない(し忘れた?)こと
- 大成の住宅事業は業績が厳しい等と批判的な意見を展開したこと
以上の感じから総括すると、
”大成になんか負けるわけがない”
という雰囲気が漲っておりました。
自らの会社のプランに自信を持たれるのはけっこうなのですが、他社の批判をするのはあまり好ましくありませんね。
”自信”ではなく”過信”と捉えられても不思議ではありません。
M氏には「一両日中に連絡します」と伝え、打ち合わせは終了しました。
その後、私達はそのまま夕食に向かいましたが、もう食べることは”上の空”といった感じで、気持ちが揺れに揺れていました。
一度は「三井にしよう!」と決めたかと思うと
「いや、あそこがあーだしここは大成の方がいいし、やっぱ大成かなぁ」
なんて調子で、家に戻ってからも両社の見積と図面をにらめっこ。
時計に目をやると21:00過ぎ。
さすがにしびれを切らして大成のT氏から電話がかかってきました。
T氏:「”電話をする”と仰られたのでジッと待っておりましたが、どうにも気になってしまって...。」
私:「すみません。早く決断したいのですが、なかなか決められなくて。必ず連絡しますから。」
T氏:「そうですか。わかりました。お待ちしております。」
とは言ったものの、22:00を過ぎても決断できずにいる私...
そこに再び電話が。T氏からです。
T氏:「すみません。また、電話してしまいました。もうどうにもこうにも、じっとしていられなくて。hidenosuke様の家に向かって車を走らせております。」
私:「え?そ、それはちょっと...今、来られても...」
T氏:「どうしたらご契約していただけるのかと...」
私:「すみません。一晩考えて明日必ず決断しますので、今日は勘弁してください」
T氏:「わかりました。夜分遅くすみません。」
と、こんなやりとりが続き、結局3:00位まで起きていたでしょうか。
結局、はっきりと決められないまま朝を迎えてしまいました。
タイムリミットはあとわずか...
大成建設④ [相見積]
6月10日。
前回同様、営業T氏、設計N氏、所長K氏の3名が同席。
この日は、前回までのプランを修正しての見積提出です。
予算に近づけることが主目的(他にも細々したことはありますが)であり、どのように修正してきたのか...
金額は、かなりいい線にきました。
約60万のオーバーです!
これ以外にリビングにお願いしている作り付け収納(リビングに全く収納がなかったため)を含めても、80万くらい。
よしよし。
これなら、契約後に多少の追加工事があってもなんとかなる。
ここが大事なんですよ。このゆとりの気持ちが!
ただ、ちょっと心残りなのは予算を合わせるため、延床面積を若干小さくした影響で、他の箇所の収納スペースがなくなっている部分が所々に。
う~ん、この辺が妥協点か...
三井のほうにも返事をしなければならないし。
悩む、悩む、悩む.........(;一_一)
よし、こうしよう!
その夜、三井のM氏に連絡から連絡があったので事情を説明した。
M氏:「さて、(期日が来ましたが)いかがでしょうか?」
私:「住林さんはお断りしたのですが、大成さんも頑張ってまして...」
M氏:「大成さんが残ってたましたかっ...。住林さんのことしか上司に報告してなかったものですから。」
私:「大成さんを断ったなんて一言も言ってませんよ。」
私:「ですから、今日は結論が出せません。そこで、12日に再度、見積の内容を主に妻のほうに説明していただいて(妻は前回欠席しており実物を見ていない)、そこで最終的に決めたいと思うのですが。」
M氏:「わかりました。」
何だか、M氏はすでに大成のことなんて眼中になく住林との一騎打ちだと勝手に思い込んでいたようです。
あ~ぁ、ここまでくるとホント、悩むなぁ~。
金額でいけば大成。
間取りが魅力的なのは三井。
断熱気密性能からいくと大成。
収まりのいい全館空調が入っているのは三井。
両方ともビルトンガレージだし。
(でも、両方とも車から降りると雨に濡れて玄関までいく感じですけど。)
うぉ~!!
どうしよう!
この3日間はあまりよく眠ることができなかったのは言うまでもありません。
住友林業⑤ [相見積]
6月9日。
展示場にて。
さて、「満を持しての登場」といった感のある住林の待ちに待った見積提出の日がやって参りました。
この日は、営業のN氏と名前を忘れてしまった上司の方の2名が同席。
ここにきて設計Y氏の姿はありませんでした。
さっそく、上司の方が神妙な顔つきで話し始めました。
上司:「今まで、社内でも散々調整を進めて参りました。当社はご存知のように住友グループの一員です。グループ各社の協力も合わせて、本体工事から5%の値引をすることができました。しかしながらこのプランでいきますとどうやってもhidenosuke様の予算では収まりません。他社の具合はいかがでしょうか?」
仰々しく言ってる割には、別に大した値引ではないと思うけど...
と思いつつ、
私:「そうですね。各社とも予算的には若干オーバーしてますね。でも、それは100万前後ですけど。」
上司:「そうですか。我々もいろいろ努力して参りましたが、その金額にはちょっと...とりあえず、ご覧になって下さい。」
......(上からざっと眺めていくと)
600万強のオーバー!!
そりゃ、表情が曇るわけだわ!
そして、続けて各項目の説明をN氏から受けていくと、例の「メイプル」のキャンペーンにあたるフローリングの部分は、オプション単価。
私の勘違いなのか、先方の説明不足なのか。
私の認識では、通常価格で「メイプル」がどこかの1フロアーに入れられるものだと思っていましたので、
「何だぁ?オプションじゃん。聞いていた話となんか違うぞ。」
と思いつつ、引き続き説明を受ける。
そして、地盤改良の部分。
約200万見積もられています。
これは、今までのどの会社のものよりも高いです!突出してます!
説明が終わり、さっそくここを聞いてみると、鋼管杭を10m打ち込むそうなんですが、たぶんその長さ分費用がかさんでいるのでしょうか。打ち込む本数はプランが違うところでそれほどの違いはありませんから。
それにしても、そこまでしなければ支持地盤に届かないの?
だったら、他社の工法はどうすんの?
確かに、深く打ち込めばその強度は確実なものとなるとは思いますが、あまりにも違いすぎる(-_-;)。
住林に対しては、見積の提出が一番最後ということもあったので、他社の金額も「だいたいこの辺できてますね」と情報も提供し予算に関しては、N氏に重々伝えておいたつもりなのですが...
今までの打ち合わせは何だったのでしょう。
考え方はいろいろあるとは思うのですが、
- 施主の要望を聞いて最初のプランを作成
- 施主の予算とバランスをとりながらプランを修正
- 見積を提出(予算に近い数字が前提)
- もう一度プランを見直し、再度見積を提出
- めでたく契約
という、例えるなら「まず相手(施主)が取れる球(ここが大事)を投げてもらって、そこからキャッチボールが始まり、やがてグローブをあまり動かさずに上手にキャッチボールができるようになる」といった具体に、お互いの考えを擦り合わせて完成度を上げていくものではないのかと思うのですが、どうもどのメーカーも最初に
”暴投”
をしてくるんですね(^_^;)。
「おい、どこ投げてんだよーっ!」
みたいな。
「人の話聞いてんの?」
と言いたくなるくらい。
今回は、上司の方曰く「到底予算には追いつかない」と言われましたので、私達もこの場で正式にお断りすることにしました。
「どうもいろいろお世話になりました。」
本来ならば、ここからさらに踏み込んでプランを詰めていくのですが、雰囲気的にも歩み寄れるような感じではなかったし、もう依頼先を絞っていきたい時期にきておりましたので。
さすがに、N氏の表情からは「力及ばずすみません!」という感じがにじみ出ておりました。
打ち合わせの時に感じた不安は現実のものとなってしまったのです。
でも、Nさんありがとうございました。
お互いの子供の趣味が似ていたせいか、「あそこが良かったですよ」とか「あそこは楽しかったですよ」とかいろいろ教えていただきました。
個人的には感謝しております。
さぁ、残るはあと2社。
ガチンコ勝負です!
P.S.後日N氏より連絡が入りました。
「あと300万のところまで下げることができましたが、いかがでしょうか?」
でも、焼け石に水です。
それに、何故そういう努力をもっと早くやらないの?
って思ってしまうのは私だけでしょうか?
P.S.Ⅱまたまた、後日N氏から連絡が。
「近くを通ったのでどうされているかと思って電話しました。その後はいかがですか?もし、もし、もう一度選択肢の中に入れていただけるのであれば準備して待っておりますので、連絡下さい。よろしくお願いします。」
もちろん、「泣きのもう1回」はありませんでしたが、相変わらず一生懸命なN氏なのでした。
トラブル~始まり [トラブル]
5月30日。
夜に三井ホームの営業M氏に連絡をとる。
というのは、「5月中の契約は厳しい」ということを伝えるため。
私:「やはり5月中というのは日もないし、ちょっと難しいです。住林さんの見積が9日に出るので、それまでは待ちたいのですが。」
M氏:「そうですか...。では、こうしませんか。とりあえず、明日契約を交わしていただいて、やっぱり他がいいということであれば無償解約に応じる、ということで。」
私:「それならいいですけど。書面にはしてもらえるんですか?会社の判子をついた。」
M氏:「会社の判子はつけませんが、私の責任でちゃんと書きますので。」
私:「それじゃあ、もし断ったときMさんどうやって処理するんですか?」
M氏:「早期解約ということで、私が上司から”何やってんだ!”と怒られるだけです。もちろん、そうならないことを祈りますが。」
私:「.....わかりました。その提案を受け入れます。」
こんなやりとりの結果、5月31日にM氏は我が家を訪れ契約の運びとなりました。
その場で覚書としておこしてもらい、建築請負契約を交わしました。
その覚書の趣旨は、
「理由の如何を問わず6月10日までは無償解約に応じます」
というものです。
他にも、個人情報保護法関連の書類や各申請書類を代理申請するための書類等、野村ホームの時と同様様々な書類にサインをしました。
一つ違っていたのは、「第三者機関」を入れるか入れないかの確認の書類が用意されてましたね。
この書類の説明を受けていたときのM氏の言い方が妻にとっては、ちょっとカチンときたようです。
要するに、「素人にごちゃごちゃ横槍を入れられると工事がはかどらないから、第三者機関を使う手もありますよ。でも、私のお客さんでこれを使った人はまだいませんけど。」
といった内容のことを述べたわけです。
このことが、妻にとって暗に最初に「三井の家はクレームが多い」と言った自分に対する対応と「自分はそんな仕事をしたことはない」という自慢が感じ取れたかららしいです。
確かに、このM氏営業成績で表彰を受ける等、「できる営業マン」なのです。
話を元に戻して、ここで契約を交わしてしまったことが後にトラブルの火種となったわけです(ーー;)
決して、あと1%の値引に目がくらんだわけではないのですが...
住友林業④ [相見積]
5月30日。
29日から仕事の関係で熱海に宿泊して、30日の午後その帰りの足で住林の用賀にあるショールームに行きました。
この日は、現段階で計画に入っている(または入れようとしている)部資材や設備関係の下見です。
住林=木をふんだんに使った家
というイメージを抱いていた私は、他メーカーとの差別化をする上でポイントをそこに置いており、どんなものを取り扱っているのかちょっと楽しみにしておりました。
この日は、営業のN氏と設計のY氏が同席。
まずは、前回のプランの修正。
この日までに、FAX等で同社のカタログの○ページに掲載されているイメージでお願いしたい旨の要望を出しておりましたので、これも期待してました。
そして、その成果はというと
現行プランをその掲載されている建物に手直ししているため、何だか変です。
全然よくありません。
全く別に線を引きなおしてくれるのかと思いきや、これじゃあ余計おかしくなりますよね。最初に考えてプランしたものと造りが異なるわけですから。
これだったら、元のプランでいいと即決で回答し、(こんな時だけ即決(-_-;))現行プランのままということで、さっそく具体的にモノの説明に。
説明は、Y氏がそのほとんどを担当し
外壁→構造→玄関→窓→屋根→床→壁→キッチン→トイレ→バス
といった具合に進んでいきました。
何だか工程の主導権はY氏にあるように感じられ、N氏の存在感が薄くなってます。
それはともかく、説明を受けていく中で”住林ならでは”というところは、あまり感じませんでしたね。
ただ、例えば同じ無垢材を使うのであれば資材調達の上で山を持っている分、他社よりもコストパフォーマンスには優れているのかもしれませんが。
構造材にしても、桧を使用といっても”集成材”ですし(別に集成材が嫌だということでは全くありませんが)、
同じコストで1ランク上の部材を使用する
なんて、浅はかな考えをしていた私はちょっとガッカリしてしまいました。
キッチンやバスに関しては、いわゆる”メーカー仕様”は充実していると思います。
説明を受けていく中で、気になったのがY氏がいろいろ”おすすめ”をしてくれたことです。
確かに、「あれはどうですか」とか「これは使いやすいですよ」とか「これ便利ですよ」とか提案していただくのは助かるのですが、素人目から見て明らかにコストアップになるようなものばかり。
まだ、金額が見えていないだけに
「おいおい、そんなにあれこれお勧めしちゃったら予算オーバーになっちゃうよ」
と思いながら、選んでいました(設備関係はほとんど妻が選んでましたけど)。
予算のことが気にはなっていたので、説明を受ける前にY氏にさりげなく聞いてもいたのです。
私「今、計画されているプランのだいたいの費用は把握してるんですか?」
Y氏「えぇ、だいたいは。」
それを聞いて、「さすがプロだなぁ」なんて思いましたが、さすがに気になってしまいました。
一通り説明を終え、特別な仕様としては、このときちょうどキャンペーン中だった、”メイプル”を1階又は2階の床に採り入れる、ということだけですね。
最後に、初めてN氏の上司(もう名前は忘れてしまいました(^_^;))が挨拶に見えました。
N氏曰く、
「ここで顔合わせをして、挨拶をしておくことでhidenosukeさんから伺った要望を私から上司に話すときに通りやすくなるんですよ!」
と、打ち合わせの前にN氏から言われてましたので丁重に挨拶をしました(^^)。
でも、それだけでそんなに変わるものでしょうか?
小規模の工務店の社長とかであれば、即効性はあると思いますが合議制の企業社会、一上司の裁量がどれだけあるのでしょう...
さて、コツコツとステップを踏んできた住林もいよいよ次回が見積提出!
他2社の状況もN氏に報告しているので、くれぐれも予算は守って下さい。
と願うばかりなのでした。